世の中には様々なローカルルールが存在しますが、ビジネスの世界においても業界ごとに他では考えられないようなルールがあります。業界の中でも特にテレビ業界は数多くのローカルルールが存在することで知られており、そのうちの一つがある番組に出演している芸能人などを裏の番組で起用することはできないというものです。

確かに、同時に複数の番組に同じ人物が出ているという状況は視聴者の混乱を招く恐れがあるでしょう。ですが、生放送だけではないということは周知の事実であるだけに、今となっては少し必要性が問われるルールなのかもしれません。

また、テレビ業界における他の暗黙のルールとして、共演NGというものがあります。これは、一般的に仲が悪いと考えられている芸能人などを同じ番組にキャスティングしないというもので、一見すると合理的なようにも見えます。しかしながら、世間一般には仲が悪いと思われていても、実際にはまったくそうではないというケースも多々あることから、このルールがどこまで徹底されているのかは定かではありません。

さらに、視聴率至上主義というのもテレビ業界におけるローカルルールです。高視聴率を取るためであれば、多少の支出や無茶な演出もいとわないということなのですが、あまりにやりすぎてしまうと「やらせ」になってしまうことから、節度ある番組作りが求められるところです。かつてに比べると世間の目も厳しくなっていることから、今となってはこのルールはかつてほど絶対的なものではなくなっています。